ラッパーを目指す人へ
リリックはどのようにして作るのか?
HIPHOPの歌詞といえど、詞は詩に変わりない。
自分の感情、主観、人生観など自分が人に伝えたいことをリリック(歌詞)として表現すればいいだろう。
ただ、普通の詞とHIPHOPとの大きな違いは韻を踏むこと。
言葉の母音を合わせて詞を展開していくという独特な作詞方法が必要となる。
すべての日本語は、その発音を伸ばして声に出すと「あ・い・う・え・お」のどれかになる。この母音合わせをうまく使い詞を展開していくと、韻詞になる。
韻を踏むことによって、リズム感のある、耳障りのよいフレーズになる。
また、リリックを書く上では韻も大事だが、テーマから外れないことも重要。
歌詞を書くときは、まず自分なりのテーマを決めて、意味がつながる単語を考え、その後にそれをうまく繋げるための付加文章を考えていこう。
リリックの展開
少しずつ韻を踏んだフレーズが書けるようになったところで、次はリリックの展開にの仕方を学んでみよう。
ポップス で言うところの「Aメロ」「Bメロ」という単語を聞いたことはあるだろうか?リリックのボディとなる部分のことだが、HPHOPをやる上では「1ヴァース」「2ヴァース」と呼ぶ事が多い。
また、「サビ」は「フック」と呼ぶ事が多いので覚えておこう。
このヴァースの他にも、展開に必要なパー トは「イントロ」「アウトロ」「スキット」などがあるので、曲の雰囲気で使い分けてみよう。
イントロはごく一般的な言葉としても取れるから知っているとは 思うが、曲の頭の部分という意味。
ノリのいい曲だったら、イントロでリスナーの興味をひきつけるような勢いのあるイントロを使用すると良い。
また、アウトロはイントロの逆で歌が終わり最後に流れるトラック部分。声で終わる場合もあるが、アウトロとして曲を終わらせるパターンが多い。
スキットとは、曲の途中などに使う喋りの部分。自分の決めたテーマを曲の間奏部分で、ラップではなく喋ってみることによって、曲のテーマをより印象付けることができる。
他にも、普通の言葉だけでリリックを展開していくだけではなく、HIPHOP用語やスラング等を使って雰囲気のあるリリックを書いてみよう。
【参考文献】ヒップホップのラッパーを目指す人のラップ入門 MC一寸法師 著