お相撲さんは声が良くて歌が上手いってほんとう?
お相撲さんは声が良い
昔からよく言われていますよね、はたして本当なのか?体が大きいと、声が良く響く、というイメージからそう言われているのではないでしょうか。
お相撲さんが声が良いのは事実です。しかも特定のお相撲さんに限られることでもありません。お相撲さん全体、さらに元力士にも言えることてす。相撲甚句(すもうじんく)の声をよく聞いてみると…
相撲甚句(すもうじんく)は、単に相撲取りが花相撲の土俵で歌うだけのものではなく、日本各地の民謡と深いかかわりの中から生まれ、歌われ、これからも後世の人々に歌い継がれていく民族の歌の性格をもつものである。
オベラ歌手の声と同じ
相撲甚句(すもうじんく)の声は、世界的レベルのオベラ歌手の声と共通した響きでなのす。歌が上手いか、は別問題で、これは個人のセンスによりますが、声が響いて、自由に出ることから歌が上手い人は多いと思います。
声と姿勢
声は、姿勢(フォーム)で決まります。特にオペラ歌集の発声では、より背筋の伸びたフォームが発声レベルに関わってきます。
頭が後ろに引かれた姿勢
お相撲さんの立ち姿を横から見てみて下さい。頭が後ろに引かれた姿になっており、耳が肩の、ほぼ上部に位置しています。
耳が肩のほぼ上部
普通の姿勢は、耳の位置は、肩よりだいぶ前方になります。このお相撲さん達の姿勢は、幕内、関取以上の階級では、なんと、ほぼ全員に共通して、耳が肩の、ほぼ上部に位置しています。
引退してもキープされている
また関取を引退したあとも、同じ姿勢の状態がキープされています。このフォームは、他のスポーツでは世界一流レベルの、特定の限られた選手のものなんです。さらに声楽においては、世界一流レベルのオベラ歌手のフォームと共通しているのです。
なぜお相撲さんに限って…
なぜお相撲さんに限って皆がそのフォームになっているのでしょうか?他のスポーツではそのプレーによって一定のフォームが造られることはありません。筋力トレーニングからフォームが造られれることはありますが、その方法の違いから個人差があります。
競技によって作られる姿勢
しかし相撲では、その競技をおこなうこと自体で一定の姿勢が造られます。この姿勢は、一流オベラ歌手のフォームと共通しているわけです。
従ってお相撲さんは、この姿勢が出来ている皆が、声が良く、歌が上手い力士が多い、と言うことになります。その秘密は?私のボイストレーニングで!
ヒントは
四股(しこ)を踏む形で、足を開き膝に手を置いてみて下さい。指先が内側に向いて肘が左右に広がると思います。お相撲さんは、そのようにはなりません。これがヒントになります。
四股(しこ)とは、力士が土俵の上で片足を高くあげ,強く地を踏む所作。相撲稽古(すもうけいこ)の重要な一方法だが,他方で地を踏み鎮めるという宗教的意味をもつ。日本各地の祭礼で行う民俗相撲では,力士の四股によって大地の邪悪な霊を踏み鎮め、豊作を約束させると伝える。
著者|杉田 輝夫(すぎた てるお)
丁寧に正しい発声法を指導いたします。シャンソン、ジャズ、演歌など幅広いジャンルに対応します。
プロフィール
武蔵野音楽大学 声楽科卒業。オペラコンサート、サロンコンサート等多数出演。音大受験生、劇団オーディション志願者等に声楽のボイストレーニング指導を行う。
歌は姿勢で上手くなる
発声は、フォームと声の関係について研究を重ねたものをボイストレーニングします。レッスンは、個人に合わせた、適切な姿勢と正しい呼吸法、声のコントロールの基本を、わかりやすく指導いたします。
歌には演歌、ポップス、ロック、ミュージカル、クラシックの声楽等色々な分野があります。それぞれに適した発声法があり、また個性の違いもあってよいのですが、よい発声の基本は共通しています。
正しいフォームと呼吸による発声法で無理のない楽なボイストレーニングをおこなっていきます。
レッスン科目
- ボイストレーニング
- カラオケレッスン
- 発声練習
- 声楽レッスン
- 音大受験声楽レッスン
- 話し方の発声法
- 猫背,ストレートネックなどの姿勢改善法