日常会話と歌声のちがい
思いつくままの第4回はこちらのテーマで(笑)。
このテーマも非常に重要なものになるのですが、通常の話声では歌ってはいけない・・というような事が良く言われていると思います。
ジャンルであったり表現的なものを除けば、それはそうなのだけれども、通常会話と歌声って、一体何が違うんですか??と言えば、それこそ懸垂筋が動いているかいないか・・・の差なんですね。
日常会話では使わない
日常会話で喉頭懸垂筋が動いている・・という事は、まず無いと思って戴いて良いです。
意識して使えば別です。
逆に言えば、日常的に喉頭懸垂筋を使っていないからこそ、いざ歌おうと思っても中々上手く歌えないわけですし、練習しようとしても、最初は中々上手く行かない事もあるんです。今まで殆ど動かしたことのない筋を使うわけですから。
しかし、ほんの少しでも懸垂筋が動くようになり、生理学的に発声器官全体が機能してくると、今までイメージはしていたが実現できなかったこと・・・が段々と出来るようになってきます。
歌がもともと好きな人で、自分には才能がない・感性が良くない・・と思っている方の多くは、単にイメージを再現出来ていないだけ・・という事が多いのです。
発声器官にかかっている鍵をまずは解いていく。
そしてどんなセンスが自分に眠っているのか・・・それを探求する旅のようなものなのです。