声帯から見る限界高音域における難しさ

自分の限界高域というのは、誰にとっても難しいのですが、それには様々な理由があります。

練習して行く上で基本的にはプレース等を駆使するのですが、声帯の領域から見ると、限界高音域では、声帯に加わっていた適切なテンションが、一部分だけ突然急に抜けてしまうような現象が起ります。

こうなると、声帯が上手く閉じなくなったり(全く出なくなったり、かすれたりする)、独特のバチバチしたような音(意図的なシャウトとはまた異なったもの)になるのですが、いずれにせよ、綺麗に声は出ないのです。

原因を推測する

さすがに声帯が疲労してくる。

弱まっていくテンションを無意識で察知し、テンションを入れようとする。

ところが、強すぎるテンションをかけてしまう。

声帯内部のテンションバランスが崩れ、異様に強まっている部分と、丁度良い部分、弱い部分、さらに弱い部分・・のような感じに、声帯の中に様々なテンションが混在してしまう。

声帯が上手く均一に閉じなくなったり、あるいは閉じていても、エリアごとにテンションがバラついてしまうので、結果的に上手く行かない・・。

という事なのではないだろうかと。

声帯内部のテンションがばらつく

というのは、通常の音域でも状況によっては起こっているのですが、限界的な高域ではより顕著になります。通常の出しやすい音域では、その影響が出ても、音自体は出る・・という感じでしょうか。

まとめ

限界の高音を出るように練習して行くのは中々大変なものですが、一つ言えるのは、きちんと無理なくやっていけば、時間はかかるかもしれないが、次第に出るようにはなってくる。

しかし、しんどくなったり、ある程度納得が行き、油断して(汗)高域の練習をやめてしまうと、途端に出なくなるものです。ですので、今出なくても、諦めず長い目で見て、焦らずにずっと(笑)練習して行く・・のが一番でしょう。。。

この記事を書いた人

高野 卓也ボイストレーナー
大宮の教室を担当しています。