自然歌手論

「自然歌手」・・聞きなれない言葉と思いますが、
某フレデリック・フースラー氏の著作を、要約というか超意訳??(汗)すれば、

早い話が天才(笑)。基礎的な練習(アンザッツ等の生理学的なもの)を
何一つやったことがないが、
発声器官をほぼ完全に近い状態で制御し、上手く歌えてしまう人の事。
しかし、その能力を維持することは難しく、ちゃんと練習しないと消える能力でもある。
逆に、元々そういった才能が無くても、きちんと生理学的に練習して行けば何の問題はない。
なぜなら、発声器官の構造は人間皆同じなので。

私が見てきた中で、この自然歌手に近い方・・いわば「準・自然歌手」的な人って、
実は結構沢山いらっしゃるものなんです。

例えば、アンザッツは全く知らなくても、無意識でそれをやっている方。
こういった方は、カラオケで歌がうまいね・・と言われたり、
ライブ活動で評価を得ている事が多いのです。
しかし、多くの場合、ご存じなのは2~3箇所のアンザッツなのですね。
(それも無意識でやっていることが殆どなのですが。。。)
その為に発声器官のバランスが時に崩れてしまい、
壁にぶつかったので試しにレッスン来てみた(笑)・・という方は多いのです。

自然歌手というのは、「自らの発声器官に、歌を邪魔されることがない」のです。
故に、自分が感じているイメージを「表現」・・というより、
「イメージが存在した時点で、非常に神経支配の高い発声器官によって、
勝手に再現されてしまう・・」のだと思います。恐らくは(笑)。。。

極たまにであっても、そういう感じって、経験できるものなのです。
その時に何が起こっているか・・と言えば、自然歌手的に発声器官が
上手く動いているんです。実はその違いでしかないのです。

この記事を書いた人

高野 卓也ボイストレーナー
大宮の教室を担当しています。