話し方のヒミツ

「はじめに」より抜粋

ようやく声の時代がやってきました!
(中略)
声は、魅力アップのための強力なアイテムです。そして、正しく使うことによって、生涯持ち続けることが出来る宝物です。

話し方によくある癖

話す声に悩みやコンプレックスを持っている人の中には、実は発生には問題がない人も大勢います。呼吸や身体、整体などに特に問題がなく、普通に発生できるはずだという人です。それなのに、声が聞き取りにくい、通らない、小さい、などと人に言われ深刻な悩みになっているのです。
こういう人たちに見られるいくつかの誤ったパターンを紹介します。

【口をあまり開けない】

これは特に日本人に多く見られます。なぜなら、日本語は口をあまり開けなくても通じてしまうのです。長い間鎖国をしていて、その後もつい最近まではまわりは全部日本人。適当でも通じてしまうという文化背景もあるのかもしれません。

口をあまり開けないということは、表情筋が発達しないということです。感情表現をあまりしない、得意でないという国民的気質もあると思いますが、表情筋が発達していなければ、豊かな表情は生まれないのです。

【 早口 】

早口もよく見られる癖です。早口には2通りあり、全体的早口と、部分的早口です。部分的早口というのは、あるフレーズや単語が早くなるものです。文章の中で、ランダムに早くなります。いわゆる「かむ」人はこの癖があります。

宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の冒頭を読んでみて、録音したものを自分で聞いてみてください。自分の癖がよくわかります。

ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。
けれどもあんまり上手でないという評判でした。
上手でないどころではなく実は仲間の楽手のなかでは一番下手でしたから、いつでも楽長にいじめられるのでした。

[ゴーシュは → ゴーシュア][弾く係り → ひっかかり]のようになってはいませんか?声を出す上で舌の動きは欠かせません。しかし、ほとんどの人が日々の生活で舌を意識できていないのです。

ちょっとした意識で話し方は変わる

紹介した2つの癖は、喋るときにこれらのことを意識するだけで大きく変化があります。

それは、

  • “自分が思っている以上に”大きく口を動かす
  • “自分が思っている以上に”ゆっくりと話す

非常に単純なことのように思いますが、普段の話し方の中で意識するのはなかなか難しいことです。

話し方を武器にする

よく通る、聞き取りやすい、美しく表現力豊かな話し声や話し方をあなたの強力な武器にするためには、発声のスキルを総動員しなければなりません。

ボイストレーニングで最も時間とエネルギーを必要とするのは基礎の部分です。ピラミッドの底辺の部分ともいえます。基礎を積み上げるからこそ、あの美しい三角錐ができます。地道ではありますが、土台ができれば上に積み上げていく石の量も減っていきます。

声の時代がようやくきました!声をあなたの強力な武器にしましょう。

【参考文献】 「声のトレーニング」 小林由紀子 著

 おすすめ講師 プロフィール

堀井 励子(ほりい れいこ)
2008年約20年間のOL生活を卒業。2009年都内ボイストレーニングスクールの認定講師として個人・グループレッスン、よみうりカルチャーで活動。現在フリーボイストレーナー並びに「Ray-ran」でシンガーソングライターとして活動中。

彩乃(あやの)
神奈川出身。ミュージックスクールでの講師経験を活かし、メンタル面をケアしながらのボイストレーナー、話し方講師として活動も行っている。レッスンでは、最低限の技術はもちろん、感情表現、どう歌いたいかを重視して、進めていきます。

この記事を書いた人

竹下 陽一経営企画 マーケティング / コーディネーター
インドネシア出身の帰国子女。マネージャーとして奮闘中♪