腹式呼吸はできるけど腹式呼吸で歌えない理由とは

腹式呼吸はできるけど腹式呼吸で歌えない理由

呼吸法は、そもそも意識しなくてもよいものですが、意識をすると歌が歌えなくなってしまう場合があります。それは腹式呼吸を間違って理解されているからです。

腹式呼吸はできるけど、腹式呼吸で歌えない?

一般的に呼吸は、腹式呼吸と胸式呼吸の2つに分類されます。この違いをまとめます。

胸式呼吸とは

おそらく胸式呼吸が良いとは、誰も言わないでしょう。胸式呼吸を定義すると…

  1. 胸の上部のみを使った浅い呼吸
  2. 呼吸困難時のあえぎのような状態

腹式呼吸とは

良い深い呼吸を腹式呼吸と呼ぶのなら、胸部全体が豊かにひろがり、横隔膜が自然の力で下がった状態(縦にも横にも広がった感覚)での深い呼吸ということになります。

優れた歌手をよく観察すると、ジャンルを問わずこの状態で歌っています。ちなみにディズニー映画、アナと雪の女王の歌うシーンでもこの呼吸が表現されていました!

腹式呼吸の誤解

腹式呼吸は非常に多く誤解されて伝えられています。

呼吸で使われている横隔膜は、意識的、また無意識的、両方で使われる特殊な筋肉です。これを「お腹を脹らます」ように意識的に作用させるのが一般に多く伝えられている腹式呼吸です。

この場合胸部全体の広がりは妨げられ、下の方向のみに広がるだけです。これを忠実に行ったら歌は歌えません。ですから、腹式呼吸はできるけど、腹式呼吸で歌えないという声をよく耳にすることになるのです。

まとめ

腹式呼吸とは、横隔膜が自然に下がり、胸部全体が広がった深い呼吸を言います。

横隔膜については「姿勢」と「動き」の専門店 studio essence にわかりやすい解説がありますので、興味のある人は参照してみてください。
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[横隔膜の解説]

呼吸は、どこを脹らまし、どこをへこませる、というものではなく、姿勢のキープにより自然に、拡張すべき所が広がるものです。

深い呼吸とは背筋の伸びによって、肺の回り全体が豊かに広がった状態の呼吸です。自然の力で横隔膜が下がり肺の下部も広がっているわけです。

意識的にお腹を膨らませて歌えない方は参考にしてみてください。

この記事は、クリップミュージック杉田講師のお話をまとめました。

クリップミュージック 杉田 輝夫講師

クリップミュージック 杉田 輝夫 講師

この記事を書いた人

東 春平代表取締役 / 音響エンジニア
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