海外の歌手と日本の歌手の声が異なるのはなぜ?
「日本の歌手の声はか細く、海外の歌手の声は力強い」
このように大まかに感じていると質問がありました。これをクリップミュージックの杉田講師に質問にしてみました。
民族的な違いなのか?
これは正確に言いますと日本人・中国人・韓国人達と、欧米人との民族的な違いになります。両者のフォーム(姿勢)の違いからの発声の差です。
現在、日本人のポップス歌手のほとんどが同じ発声の同質の声になっています。
かなり高いキーの男性歌手が多いですが、響きが薄く高音は裏声で処理しています。女性歌手も同じ傾向です。
これは皆が同じ発声になっているためです。
マイクの持ち方?
マイクの持ち方に注目してみてください。
共通しているのは、マイクの柄を水平にする持ち方です。
外人よりも背筋の伸びが少ない一般的な日本人のフォームから、さらにマイクを水平に持つことで背筋の伸びがないフォームによって声が細くなっているのです。
欧米人のマイクの持ち方に注目
欧米人のポップス歌手をみてください。
このようなマイクの持ち方はしていません。
欧米人のフォームからは水平にマイクを持つようにはならないのです。
フォームとマイクの持ち方
日本人よりも背筋の伸びた欧米人とのフォームの違いは、大多数の日本人・欧米人の生まれつきのものです。
フォームの違い?
このフォームをギアーの違いとして考えることができます。
日本人も欧米人も持っているギアー自体は同じです。
同じ人類なので人体構造は同じですから。
入るギアーポジションが何故か違うのです。
農耕民族と狩猟民族の違いでしょうか?
わかりません。
それではこの生まれつきの違いはどうにもならないのでしょうか?
日本人でもレッスンすれば力強い声をだせる!
レッスンによって簡単な方法でギアーチェンジが可能であり、欧米人と同じフォームでの発声ができます。
私としては、日本のポップス歌手の声が皆が同じになってしまっているのが残念です。欧米の歌手のように裏声にならないしっかりとした声で歌われることを望みます。