ボイストレーニング 呼吸について

厳密論で言うと、呼吸というものは相当難しいものになるのですが(汗)、歌唱において適切な呼吸を考える上で、「筋筋調整呼吸調整」の法則というものを避けることはできないのです。

筋緊張性呼吸調整とは

簡単に言うと、

吸い込んだ息の量が少ない時は、横隔膜の筋緊張が大きく、吸い込んだ息の量が多過ぎると、横隔膜の筋緊張が少なくなる・・ということです。

横隔膜は、歌う際に息が一気に流れ出てしまうのを防止する「弁」のような役目をしたり、歌声と息の量の調節をするのですが、とにかく沢山息吸い込めば、なんとかなるべ・・・と思ってやたらめったら吸い過ぎてしまうと、横隔膜が十分に機能できずに、結局は無駄に息が流れ出てしまう・・ということです。

ですので、

歌う際には

息は花のにおいを嗅ぐ程度に吸えばいい・・・ということなのです。

確かに、長くて高音が連続するようなフレーズの前には、とにかく息を目いっぱい吸い込みたくなるものですが、それをやっても息が続くわけでもなく、息は残っているのに、妙に苦しくなって声が続かなくなる(発声器官全体が麻痺するような感覚になる=横隔膜の筋緊張が異様に弱まることが原因と推測)・・・って良くあると思います。

無駄に多く吸っても意味がないので、少ない吸気量で最大限の効果を出す・・その為には、プレーシング等の練習をきっちり行って、発声器官全体の機能を相当に高めていく必要があるわけなのです。(個人的には、声帯内筋自体の神経支配の高さが、非常に重要であると考えています。)

まあ、これは、言うは易し・・というものです。歌における、永遠のテーマの内の一つではないでしょうか・・・。

この記事を書いた人

高野 卓也ボイストレーナー
大宮の教室を担当しています。