実は音痴ではない・・?
「自分は音痴なんで・・・」という方が結構いらっしゃるのですが、実際には音痴ではない(音程は合っている)・・という事が多いのです。
音痴の原因とは
そういったタイプの方が、なぜ音痴だと思ってしまうかというと、ピッチなんです。
ピッチというのは人によって微妙に異なったりするわけですが、自分を音痴だと誤解してしまう方は、子供の頃にピアノをやっていたりして、440ピッチの感覚(必ずしも絶対音感というわけではなく、絶対ピッ感・・とでもいうべきもの?)が身に付いている人が多いのです。
その為に、自分の声がそこに届いていないと、音痴だと思ってしまう・・・という事なのだろうと推測しています。
ピッチとは
ピッチというのは、早い話が声帯の振動数です。例えば、440Hzを出したくても、438Hzになってしまうとしたら、単純に2Hz分振動数が少ないというだけの話です。
つまり、これって声帯や発声器官全体の筋機能や神経支配の問題なんです。ということは、きちんと生理学的に正しく練習していけば、ピッチは比較的簡単に上がって行くものなのです。
よく、『額に響かせるとピッチが上がる・・・』と言いますが、額に響くからピッチが上がるのではないのです。
額へのプレーシング(アンザッツ5といいます。)を行うことで、喉頭懸垂筋が働き、声帯が振動しやすくなり(勿論個人差やコンディションによって効果は異なる)、ピッチが上がるのです。
まあ、ピッチ・・はジャンル的なものもあるので、何から何まで440がいいというわけではないと思います。
例えば、最近のクラシックやミュージカルは、441や442を使うことが多いです。
ブルース・ジャズはフラットピッチの方が味があるでしょうし、ロックなんかもフラットピッチで地声的だったり、掠れまくった感じ(笑)のがいいんじゃね???・・・みたいのはあると思います。
ただ、あくまで一つの基準として、歌い手は440ピッチというものは、出ても出なくても、感覚として自分の中に持っていた方が良いと思います。
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